かつて時計のカレンダー機構は、月末に日付調整を必要とする

シンプルカレンダーと、日付調整が全く必要ないが高価な

永久カレンダーの2つに分けられていました。

その中間に位置する非常に有用な「年次カレンダー」が

パテック フィリップによって発表されたのは

1996年のバーゼルワールドでのことです。

「年次カレンダー」とは、１年に１度だけ３月１日に

日付調整をするだけで、毎日の日付や曜日の変更、

月名の調整を自動的に行ってくれる機構です。

あくまでも永久カレンダーの簡易版としてではなく、

シンプルカレンダーを出発点とし、耐久性も信頼性も高い構造が

追及されました。

具体的には、大型のバネやレバーに代わり

歯車機構を基本とすることで調整を容易にし、

コストを下げることも実現したのです。

また、一般的に歯車を多用する機構では

パワーリザーブが短くなりがちですが、細かなパーツの面取りなど

徹底的に仕上げにこだわり余分な負荷を減らすことで

この問題も解決しています。

そして技術特許を取得し発表された1996年から今日に至るまで

年次カレンダーはパテック フィリップの核となるコレクションであり

ベストセラーの１つであり続けているのです。

5205R

5396G

5146J

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そんなパテック フィリップの時計を是非かっこよく着けていただけたら幸いです。

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