「時を測る芸術　クロノグラフという至高のタイムピース」

クロノグラフとはスタート・ストップ・リセット操作によって時間を計測できるストップウォッチ機能の事です。
ギリシャ語の「CHRONOS」（時間）と「GRAPH」（記す）を組合わせた言葉です。
クロノグラフは約200年前に貴族の遊びとして人気だったホースレースを計測するために考案されました。

パテック フィリップの最古のクロノグラフの1つが、1856年に製作された懐中時計No.10051でした。
こちらは1/4秒単位で計測が可能なクロノグラフでしたが、現代の機能と違いゼロ復帰システムを備えておらず、時間計測を開始する度に鍵を用いて表示をゼロに戻す必要があったそうです。

そして1923年には懐中時計用の小型エボーシュ（装飾や仕上げのない未完成のムーヴメント）を使用して、
最初のスプリット秒針クロノグラフ腕時計が製作されました。

1939年にはパテック フィリップによって完全に改修されたヴァルジュ―社のエボーシュ・ムーブメントを搭載した初のパテック フィリップ・クロノグラフ腕時計が発表され、それ以降多くの名作を生み出してきました。

2005年には当時世界で最も薄いコラムホイール式スプリット秒針クロノグラフを搭載した完全自社開発・製造による自動巻クロノグラフ・キャリバーCHR 27-525 PSを発表。

そして2009には6件の技術特許を含めた完全自社開発・製造による初の手巻きクロノグラフ・キャリバーCH 29-535 PSが発表され、現行コレクションに必要なムーヴメントの製造を完全に自社工房に統合するに至りました。

『現行コレクション』

・5172Ｇ
水平クラッチとコラムホイールを備えた手巻きキャリバーCH 29-535 PSを搭載。

ケースバックからは、手巻きゆえにローターがないため、歯車の輪列やクロノグラフ機構のコラムホイール・水平クラッチレバーなど美しい機械式の世界をお楽しみいただく事が出来ます。

さらに、クロノグラフ・プッシュボタンにはギョシェ装飾が施され、ケースラグは3重の段差が施されており立体感を際立させております。またサファイヤクリスタル・ガラスは《ボックス型》となっており、ケース側面を最大限スリムに見せる装いによりクラシカルな2カウンタークロノグラフ・スタイルをお楽しみいただけます。

・5905R

垂直クラッチを備えた自動巻キャリバーCH 28-520 QA 24Hを搭載し、60分カウンターを備えたフライバック・クロノグラフ機構と年次カレンダーを搭載したタイムピースです。

通常クロノグラフの作動は2時位置のプッシュボタンで時間計測をスタートさせ、もう一度押すとストップ。そして4時位置のボタンでリセットする仕組みになります。こちらに搭載されているフライバック・クロノグラフとはスタートボタンで時間計測をスタートさせた後、4時位置のボタンを操作すると瞬時に計測がリセットされ再スタートする機構です。また一般的なクロノグラフ機構と違い、こちらのキャリバーは常時クロノグラフを動かし続ける事が可能で、クロノグラフ指針を秒針として利用する事ができる利便性を有しています。

クロノグラフとは「時間を計る機構」であると同時に、「時間そのものを楽しむ機構」でもあります。
ぜひパテック フィリップのクロノグラフで時を測る楽しみを感じてみて下さい。

「旅する時間　トラベルタイムという至高のタイムピース」

グローバルに生きる現代において自国の時間を知るだけでなく、ビジネスシーンで自国以外の国を時間を知ったり、世界を旅する際にホームとローカルの時間を知ったりと様々なシーンで時間という概念が複雑になりました。

パテック フィリップのトラベルタイムは簡単な操作で２つのタイムゾーンを同時に表示したり、1つだけ表示したりできる複雑機構になります。
代表的なタイムピースとして5524Rをご紹介します。

・5524R

文字盤には2本の時針があり、通常の時針は現地時刻を表示します。8時位置にあるプッシュボタンを一押しすることで1時間前進し、10時位置のプッシュボタンは一押し毎に1時間後退します。

スケルトンの時針は出発地時刻を表示しており、使用例として日本から海外へお出掛けの際はスケルトン時針が日本の時刻、訪問先の時刻の時差をプッシュボタンで操作することで通常の時針が滞在先の時刻を表示します。

こちらのプッシュボタンは特許取得のセキュリティ・システムにより誤って現地時刻が変わってしまう事を防ぐことが出来ます。プッシュボタンを側面から見て反時計回りに1/4回すとネジが緩まり操作が可能となります。その反対で時計回りに1/4回すとネジが締まり誤操作を防ぐことが出来ます。

そして文字盤にあるHOME(出発地)とLOCAL(現地)の小窓には、その時刻の昼夜が白と青で判別できるようになっており、利便性の高さからグローバル社会において頼もしい相棒となるタイムピースです。

・5224R

こちらは24時間表示のトラベルタイムを備えたユニークなタイムピースです。
一見すると非常にシンプルなスモールセコンド付きの時計に見えますが、こちらは時針が24時間で1周する仕組みになります。
上の画像の通常の時針が指している数字が現在時刻となりますので、こちらですと8時となります。スケルトン針はトラベルタイム機構となりますので出発地時刻は４時となります。

先ほどの5524Rと違い、こちらのモデルにはタイムゾーンを操作するボタンはございません。こちらはリューズで時刻調整とトラベルタイム機構の操作を行います。
シンプルなデザインがお好みの方はぜひこちらのユニークなタイムピースがオススメです。

人生という旅を共にする大切な時を刻んでくれるパテック フィリップのタイムピースの数々。
ぜひ東北唯一のパテック フィリップ正規取扱いの当店で至高の名作をご検討下さい。

HF-AGE仙台店

HF-AGE（エイチエフエイジ）は、1985年6月創業の腕時計専門店です。
群馬県の高崎市と宮城県の仙台市の2カ所に拠点をおいています。
商品知識はもちろん、腕時計をこよなく愛するプロフェッショナルなスタッフの接客は、機械式腕時計が初めてのお客様、県外からのお客様にとっても素敵な時計選びの時間をご提供しております。
仙台で最高の時計をお探しの方は、ぜひ正規販売店であるHF-AGE仙台店へお越しください。