2025年12月6日クロノス編集長広田雅将氏×丸山尚弓氏を迎えHF-AGE仙台店で行われたトークイベント。
パネライの事がますます好きになった最高のイベントでした。
「高級時計に興味はあるけれど、どれを選べばいいか迷っている…」
そんなあなたへ――

クロノス編集長・広田雅将氏

ファッションクリエーター丸山尚弓氏
クロノス編集長・広田雅将氏とファッションクリエーター丸山尚弓氏が、パネライの魅力を語るトークイベントを仙台店で開催。
実際に触れて、試して、体験することで、時計選びの楽しさを実感できます。

計器から生まれた時計──パネライという思想
パネライの物語は、一般的な「時計ブランドの歴史」とは少し異なります。始まりはフィレンツェにあったスイス時計店。それがオフィチーネ・パネライの原点です。
当時パネライは、戦前のイタリアにおいてロレックスの正規輸入代理店を務めるほどの影響力を持っていました。スイスに時計を送らなくてもフィレンツェで修理が出来るよう時計技師を養成し、工房を併設していたことから、精密機器を製作するようになり、計器を納めていたイタリア軍とも深い関係を築いていきました。

軍と計器、そして時計へ
パネライはイタリア軍、特に海軍向けに数多くの計器を供給していました。プロフェッショナルが使う現場で「パネライの計器は信頼できる」という評価を得た結果、「では時計も作ってほしい」という要望が生まれます。その流れで誕生したのが、後にブランドの象徴となる“ラジオミール”でした。
ラジオミールは、もともと暗闇でも視認性を確保するために開発された発光塗料の名前です。夜間でも数字を正確に読み取る必要がある時代背景の中で、ラジウム系の発光素材は各社が研究していましたが、パネライは1916年にラジオミールとして特許を取得し、世界中の海軍に供給するまでに至りました。
「きちんと使えるものを作る」。この思想こそが、計器メーカーとして培われたパネライのDNAです。
初期のラジオミールには、プラスチック風防、ねじ込み式の裏蓋とリューズが採用されていました。実はこれらの構造の多くは、当時特許を保有していたロレックスの技術によるものです。ロレックスは本来、他社への供給を積極的に行うブランドではありませんでしたが、最大の販売代理店だったパネライには協力したと言われています。
結果として誕生したラジオミールは、当時としては極めて高い防水性を備えた“実用時計”でした。ロレックスのオイスターケースでさえ、そこまでの深度には対応できなかった時代です。
ケースサイズを大きくした理由も明確でした。水中でも時間を一瞬で読み取れること。そのために「大きさ」は必然だったのです。
プラスチック風防という合理性
当時の戦闘機のキャノピーがガラスではなくプラスチックで作られていたことに、パネライはいち早く注目します。プラスチックは柔らかく、水圧がかかると“たわむ”。一方、ガラスは割れるリスクが高い。
水中で必要なのは“硬さ”ではなく“しなやかさ”。この発想は、まさに計器メーカーならではの視点と言えるでしょう。

ルミノールとリューズプロテクターの誕生
当時のステンレス素材は、現代ほど強度が高くありませんでした。ねじ込み式リューズは摩耗しやすく、締め忘れれば致命的な浸水につながります。そんな不安定な構造に頼ることはできない──そこでパネライが考え出したのが、象徴的な“リューズプロテクター”です。
ねじ込むのではなく、上から“ガチッと”抑え込むことで防水性を確保する。原始的とも言える構造ですが、極めて合理的で、誰も考えなかった解決策でした。直径47mmという大きなケースだからこそ実現できた構造でもあります。
1956年、パネライはレバーロック式リューズプロテクターの特許を取得。こうしてパネライ独自の防水システムは完成しました。そして、新しい夜光塗料「ルミノール」の名を冠した時計が誕生したのです。それでもなお、販売先は軍のみ。徹底して「使うための時計」を作り続けていたのです。

復活とファッションアイコンへ
1993年、パネライはオリジナルデザインをほぼそのままに、民間市場向けの時計製造を開始します。真面目な作りと圧倒的な存在感は、時計好きだけでなくファッション感度の高い層にも刺さりました。
「着けるとカッコいい」「女性が着けてもサマになる」。デカ厚という個性は、やがて“気分を上げてくれる時計”として認識されていきます。
ケースを支えた名門、ドンツェ・ボーム
現在のパネライの品質を語るうえで欠かせないのが、スイスのケースメーカー、ドンツェ・ボームです。フランコ・コローニ氏の判断により「パネライのケースはスイスで作るべきだ」と無茶ぶりとも言える依頼を受けた小さなメーカーでしたが、そこから技術を磨き、現在ではIWCなども手掛ける存在へと成長しました。
初期のリシャール・ミルのケースを作っていたのも、このドンツェ・ボームです。パネライが彼らを育てた、と言っても過言ではありません。

変わらないために進化する
一見すると「昔と同じ」に見えるパネライ。しかし中身はまるで別物です。たとえば現行モデルPAM03312。直径44mmは変わらないものの、ケース厚は約2mm薄くなり、防水性能は300mから500mへ向上。重量も約20g軽量化されています。
ガラスの厚みは10%増し、わずかなドーム形状に変更。リューズの厚みも0.2mm増し、ケースとベゼル間のパッキンは一体構造へ。さらにムーブメントは小型・薄型化され、ケース内部の空間設計まで見直されています。
「形は変えない。でも、すべてを進化させる」。これがパネライです。皆様ぜひともリニューアルいたしましたパネライのコーナーでお時計をご覧くださいませ。ご来店をお待ちしております。
パネライは触ってこそわかる
PAM01312のように、あえて重さとタフさを残したモデルも存在します。ムーブメントP.9010は、両持ちテンプや垂直当たりのハック機構など、耐衝撃性を徹底的に考えた設計です。
同じように見えて、キャラクターはまったく違う。数字だけでは伝わらない違いが、パネライには無数にあります。
なぜパネライは人を惹きつけるのか
パネライは、ミリタリー出自の時計でありながら、ゴールドケースやムーンフェイズといった意外性のあるモデルも生み出してきました。そのすべてに共通するのは、「ちゃんと理由がある」ということです。
大きくて、重くて、でも着け心地がいい。
週末に着けると、気分が上がる。
同じように見えて、実はまったく違う。
だからこそパネライは、何度でも語りたくなるし、何度でも触りたくなる時計なのです。
PAM01312
世界で最も愛されるパネライ モデルのひとつ、ルミノール マリーナが、P.9010自動巻きムーブメントと3日間のパワーリザーブを備えて生まれ変わりました。 高品質な技術仕様と控えめにリニューアルされたデザイン要素によって、これらの時計はより薄く、軽くなっています。中央に時針と分針、9時位置にスモールセコンド、3時位置に日付表示を備えています。時針だけを1時間ずつ前後にジャンプさせる機能で、分針の動きに妨げられることなく時間を調整することが可能です。この機能は、タイムゾーンが変わる際や夏時間と冬時間の間を移動する際に非常に便利です。また、時針の動きに合わせて日付を自動調整する機能も備わっています。
PAM03312
ルミノールの特徴であるセーフティロック機構、サンドイッチ構造のダイヤル、そして優れた夜光性能は、1960年代までにその個性を確立しました。これらのディテールはすべて、信頼性・視認性・耐久性を追求した、機能性とデザイン性の絶妙なバランスによって生まれたものです。誕生から数十年を経た今もなお、ルミノールはパネライの性能重視の姿勢を体現し続け、ツールウォッチの代表的存在としてその地位を確立しています。
HF-AGE仙台店

東北唯一のパテックフィリップの取り扱いを始め、IWC、ボーム&メルシエ、ボールウォッチなどの機械式時計が並べられています。HF-AGEは取扱いする各メーカーの正規販売店です。
時計選びに集中できる上質な空間で、生涯を共にして頂ける時計をお選びいただけます。
所在地:宮城県仙台市青葉区国分町2丁目14-18定禅寺パークビル1F
電話番号:022-711-7271
営業時間:11:00~19:30
定休日:毎週水曜日
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